希望を見るものと絶望を見るもの

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昔書いたかもしれないけど、今一度。

オリエンテーリング界の困ったことの1つとして、常々考えていることがある。
オリエンテーリング界の中で、時々大きな志と夢を持った人が出てくる。まぁ若い人に多いけど、そうでもない人もいる。僕もまぁ10年前はそうだったんだろうと思う。そしてその一部は叶えてきたと思う。
O-Newsだって、その一部だし、手段であり目的であった。

で、その夢を持った人は、動く。発言する。まぁ動かないで「〜だからダメなんだよ」と言っているだけの人もいますが、今回はそうじゃなくて、何らかで動こうとしている人。

その人は動くんだけど、いかんせん金も時間もない。なにより人が無い。

やがて1人ではどうにもこうにもならず、そのまま尻すぼみになってフェードアウトしてしまう。
うん、何度も見てきた気がするぞ。

そして数年後、忘れた頃にまた夢追い人が現れる。前の人と目指す方向は違うかもしれない。扱うジャンルも違うかもしれない。同じかもしれない。でも、やはりまた同じようにフェードアウトしてしまう。

前の人はどうしたのか?
数年経って、自分と同じような道を希望の光で見ている、いわば同志が現れたのに、何をしているのか?
フェードアウトしたまま、そのままなのだ。

僕がオリエンテーリングに関わってもう15年?その間にもそういう夢を持った人は出てきていたと思う。その人をみんな集めれば、それなりの数になるし、お互いに協力できれば、いろいろできたと思う。
でも、彼らは常に孤独だったと思う。
そんなことを、ずーっと繰り返していると感じる。

僕もまた、そういう絶望した側の人間なのだと思う。今現在も夢と希望で突き進んでいるかといえば、暗い顔で「…あぁ、そうですね。」としか答えられないだろう。
少なくとも、以前のような熱気を持っての前進は(今は)できない。
ただ、もし夢を追う人が目の前にいるのであれば、今の自分にできるだけの協力はしたいと思っている。

思ってはいるのだけど、これがまた難しいことに、自ら協力を申し出るようなことはしない。なぜって、そういう前進するためのエネルギーを既に失ってしまっているから。
だけどもし訪ねてきたのであれば、協力は惜しまない。
…そんな、我儘なかんじになってしまった。

悲しいけど、今はそんな現状から動き出せない。

それでもなお、今夢を見ている人にアドバイスをするのであれば、

  • まずは調べなさい。きっとそれをやろうとした先人はいる。
  • 先人に学びなさい。なぜ実現できなかったのか。
  • 先人を頼りなさい。夢破れた人も、頼れば、力を貸してくれる。
  • 大人に甘えなさい。時間でも金でもいい、直接頼めば協力してくれる人はいる。頼られるというのは大抵の人には嬉しいこと。迷惑だから、とか考えない。もちろん、感謝の気持を忘れてはいけない。

僕は僕の夢の途上で(幾つもの失敗はあったけど)O-Newsを作って、それももう丸9年が経とうとして、そろそろ10周年イヤーだ。
O-Newsで何ができたか?目的は達せられたのか?という疑問は残る。
でも、今でも少なくとも「場を作ることができた」というのは、言いたい。
それが利用されているかといえばされていないのだけど、何かを発信する場、それを作れたと思っている。
もっと利用してくれればいいのに、と思っている。誰かの目的のために、その踏み台にして欲しい、と。

自分の主張を書きなぐってもいい、大会の宣伝をしてもいい、何かを募ってもいい。
そういうことを発信できる場は作ったはずだ。
影響が強いかといえば、それはわからないけど、それでも個人のブログ(とか、こういう日記)よりは上だと思っている。

結局、僕は絶望した側の人間なので、今できることはこれくらいか。
熱を持ちたいと願っても、生み出せない。それはそれで苦しみ。
だから、熱のある人は素直に羨ましい。

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この記事を書いた人

静岡県静岡市清水区在住のウェブサイト運営者。ネット上ではc-miya、orefolderなどの名前で活動しています。

ストレスに弱いので、できるだけ好きなことだけをして生きたいと思いながら生活しています。「楽しい」が優先順位の一番上に来るようにしたいですね。

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