なんだかとってもヤな感じ→原因はWOC2008報告書?

どうにも、帰りの電車くらいから気分が良くなかった。妙にむしゃくしゃするというかなんと言うか…。心渦巻く不穏な黒い空気、みたいな。なんかやさぐれたいような、そんな気分。
で、結局水彩会に行かず。トレーニング的には行くべきだったんだけど。

この気持ちの悪さの原因は幾つかあるんだろうけど、そのうちのひとつが、今日更新したNTのウェブの、WOC2008の報告書。思ったことを、まとめずにいくつか書いてみよう。

今年のWOCの成績というか、まとめ、感想としては、「数字は今までと変わらないように見えるかもしれないけど、内容的にはかなり納得のいくものだった」みたいなのが幾つか見られた。報告書以外でもそういうのを耳に目にすることもあった。今年をひとつの区切りにして、来年はWOCに出ない選手もいる。来年も出る選手もいる。来年で終わりにするつもりの選手もいる。それらをひっくるめて、WOC2008の報告書には「まとめに入ってきた」というような雰囲気が感じられた。そろそろ終わりにしますよ、みたいな、最終回が近づいている漫画のような。ちょっとした寂しさを感じる。次の新連載の予告が曖昧なまま、という感じもあるから。

報告書の中で今年も書かれていること。スピード、走力が足りない。これは、もう10年以上前から言われていること。今の選手たちは5年以上トップでいる人たちが多い。5年で世界と日本と、走力はどのように上がっているのだろうか。

スプリントに特化集中すべきだと加藤君は言う。尾上さんも最近はそれに近い考えと動きを見せている。悪くないと思うんだけど、どこか引っ掛かりがある。まず、僕は「スプリントが一番世界に近い」というのに疑問を感じている。テレインの差が無いとかいうけど、そこであれだけの差を付けられているということは、本当に実力の差があれだけあるんだと見せ付けられているだけのように見えるから。「予選通過」を目標にするならば、確かにスプリントは「一番世界(=予選通過ライン)に近い」と言えるけど…。う〜ん…いや、やっぱり合っているのかな?

ほかの国のことはよく知らないけど、日本ではスプリントが速い人はほかの種目も速い。そういう人たちの中で「スプリントに集中したい」という人が複数いるのならば、日本オリエンテーリング界でスプリントに集中、というのもわかるけど、スプリントが速い人は大抵ロングも速いからなぁ…。ロングもやりたいといったときに、それを切り捨てる、という決断でもあるんだよなぁ。まぁ、その辺は僕がどうこう思っても仕方の無い話。トップの人たちと強化委員の話題だ。(ウェブ管理としては、僕も強化委員のスタッフ?だけど。委員ではなく、スタッフね。)

NTの立場とか、資金とか、若手育成とか、そういうのを考えるとこういう報告書は多くの人が読むようになってほしいし、後進の人たちは読むべきなんだろう。では、僕はそのためにこういう報告書を宣伝すべきか?だけど、ここでまた思う。
この報告書を読んで「よし、次は俺がやってやろう」とか思う人がいるのだろうか?と。報告書の内容は、選手それぞれのレースのことや感想・反省・分析などが主。(スタッフのもあるけど。)ただ、そのほとんどはマイナス方面のもので、どうにもワクワクしないんだよな…。反省だから、仕方ないけど。「すごい舞台で『戦って』いるんだなぁ」と後進をワクワクさせる力は、報告書にはない。直接選手から世界選手権の舞台を聞けばワクワクするけど、そのワクワクに日本人選手がイメージされているかどうか…。

そんなことを考え、多くの人に読んでもらうべきか、それとも読ませないべきか、ちょっと考えてしまう。結局、自分にできることは何だろうか?選手としての力も、お金も無い。面白い大会を開いて、ワクワクを与えて、NTをもっともっと憧れの存在にするような、そんなことができれば、とは思う。

ユニバーや世界選手権に初めて参加した選手がよく言う言葉。「世界の速さ・自分の足りなさを改めて感じた。」う〜ん、あなた数年前にJWOCでそれは感じて来なかったの?とも思う。「改めて」なんだから、わかっていたとは思うんだけど。例えばJWOCに出場した選手の多くは、世界との差を強烈に感じる。あるいは、そこで世界は雲の上と感じて、自分とは別の大会に出ているようなもの(インカレのエリートと一般みたいな)と感じるのかもしれない。でも、日本に帰ってきて、いつの間にかインカレで上位にいる。もちろん、その世界で必死にがんばるけど、JWOCで感じた差は忘れてしまうのかもしれない。ユニバーに行ったとき、その差は埋まっているのだろうか。世界選手権に行ったとき、同年代の選手はどこにいるだろうか?そういう世界との差を身近に感じ続けるためには、どれくらいのスパンで海外の選手と競えばいいのだろうか?でも、学生が毎年海外遠征とか、無理だよなー…。