日本山岳耐久レース

日本山岳耐久レース、いわゆるハセツネに2年ぶりに参加し、初完走しました!


目標20052007
CP1(22.66km)4:06:15−4:19:354:16:39(418)4:41:29(883)
CP2(42.09km)8:25:34−8:56:198:55:49(304)9:08:43(670)
CP3(58.00km)12:26:41−13:16:29-13:33:52(630)
FINISH(71.5km)14:32:43−15:31:43-15:45:03(614)

スタートまで

07:20 予定より20分遅れてアパートを出発。無事に武蔵五日市駅前の駐車場にたどり着くと…いるいる、それっぽいというか明らかにソレな人たち。2年前に一度行っているので特に迷うことも無く会場へ。今年から義務装備がなくなった(推奨に変更)ので受付での荷物チェックは無し。

08:50 こんな早い時間に来たのは理由があって、1つは場所取りのため。さすがにこの時間だと(特に小学校の方は)がら空き。orienteer-MLでTAKUさんが「ステージ前にオリエンティアで陣取りましょう」と言っていたのでステージ前に荷物を置く。すると「あのー…」と声をかけられる。「ここ、とってあるんですけど…。」と言われる。そこには誰もいなかったし荷物も置いていなかったのだが、よく見ると色の違うシートが引かれている。わかりづらい…。しかたなく、その隣あたりに陣取る。が、しばらくして帰ってくるとそのグループにはさまれる形になってしまった。かなり居心地悪い…。他のオリエンティアも、もう少し離れたところに微妙に固まっているし。

09:00 で、もう1つの理由。ハセツネのウェブサイトに以下のような案内があった。

■ ハセツネBIOTEXタイツ モニター募集!!
THE NORTH FACEよりハセツネに出場されるの皆様へ
BIOTEXタイツのモニター募集のお知らせです!
今回、ハセツネに出場の皆様の中から、男女15名ずつ合計30名のモニターを募集いたします。サイズに限りがあり、また先着順になりますのでご希望の方は大会当日お早めにザ・ノース・フェースのブースへお越しください!
(略)
モニタリングご希望の方は、大会当日9時より、ザ・ノース・フェースブースにて受付を致します。

これ目当てで早めに行ったのだが、いざ販売ブースに行ってみると長蛇の列が…。このBIOTEXと、さかいやのもう1つのモニタリングに並んでいた。BIOTEXはサイズも限られているので僕のようなXS~Sならあるかな?と思ったのだが、並んでいる人を見ても僕とそう変わらない人たちがいて諦めた。あぁ、早く来た意味、あまり無かったな…。

 今回、ハンドライトがなかったので会場で買うことにした。が、そんなに売っていなかった。11000円もするやつが欲しかったが、そんなお金があるはずも無く、悩む。途中で加藤くんに会い、ヘッドライトを手に巻きつけて持ったらどうですか?とアドバイスしてもらい、一気に視野(選択肢)が広がった。加藤くんありがとう!が、結局は小さなハンドライト(というか自転車につけるやつ)買ったけど。このアドバイスがあとで役に立った。

 当日は晴天で、かなり暖かかったというか暑かった。村越さんたちは小学校の外に陣取っていた。よくよく考えたら僕は寝るつもりは無かったので外でよかったかも。中は混雑しているし。

 スタートまでの時間が迫ってきていた。なのにあまり準備をしていなかった。いそいで着替え、パッキングする。…あれ?予備の電池が見つからない…。そして時間は迫る。もう買ってくる余裕は無い。幸いライトはヘッド・ハンド合わせて3つある。中に入っている電池は不安だが…。

 外に出ると既に開会式は始まっていた。村越さんや利佳さん伊藤さんに会う。で最初の写真。その後うろうろしてようやく脇野・ともふ・引地の3人に会う。いやぁ、ようやく仲間に会った気分だ。

スタート〜第1関門(浅間峠)

 そしてようやくスタート。まぁ最初は予定通り渋滞。ゲートをくぐるまでに3分かかったよ。渋滞のままアスファルトを登るところで「トップと5分差」とか言われた。まだ5分なのかもう5分なのか。

 2年前はこの渋滞も第1関門前ぐらいでかなりばらけたのだが、今回は甘くなかった。さすがに止まったり歩いたりという状態ではなかったが、いつまで経ってもズラーっと並んでいる。狭い道では気軽に抜くことも出来ない。渋滞回避のためか、2箇所ほど案内表示が右左の両方についているものがあった。どちらを行ってもいいらしい。が、集団は皆左ルートを行っている。ここで僕の前の人あたりから(僕含め)何人かが右ルートに進む。こちらは人がほとんどいない。これで少し前に…と思ったのも甘かった。こちらはピークを登って降りる道だった。おかげで人がいないとはいえ、あまりスピードを出せず、集団に戻ったときは少しだけ前に進めた程度だった。

 2年前よりも確実に遅い。2年前は雨でコンディションが悪かったが、それでも4:16:39で第1関門だった。そこまではライト無しで十分いけた。が、今年は渋滞のせいか、明らかに遅く、まだ距離あるのに暗くなってきた。でもまだライトを出したくなかったので、他の人のライトを利用させてもらった。というのは、前の人のライトの照らす地面を見れば、自分がライトを点けなくても進むことが出来る、ということ。まぁこの程度の暗さだったらね。

 そして第1関門。22.66km地点。4:41:29。レース中は2年前よりも1時間ちかく遅いと思っていたが、30分ほどの遅れだったようだ。

〜第2関門(月夜見山第2駐車場)

 第1関門で15分ほど休憩していたようだ。途中までほぼ一緒だったともふや脇野の姿を探すが見つけられなかった。パワーバー(食べにくい…)を摂り、アンダーシャツをヒートギア(半袖)からコールドギア(長袖)に着替える。これで暖かい。ライトを取り出す。そんな感じで一気に装備を変える。ここまでは昼間のトレイルラン。ここからは冷え込む秋の夜間走行。

 関門を出てすぐにライトを点ける。ヘッドライトはSILVAので、ハンドライトは買ったばかりの。…と思ったのだが、ハンドライトが点かない。???え?何で?と思い、すぐに止まって電池など確認。原因不明。初期不良か?ここでそんなのないよ〜…。SILVAのも、思ったよりも光量が無く、LED8灯(メーカー不明)に代える。まだ半分も来ていない。ライトの問題はかなり深刻。光が無ければ夜明けまで進むことは出来なくなる。場合によっては途中棄権等も覚悟しなければ。

 第2関門までも渋滞は続く。まぁ、渋滞というか集団というほうがいいかもしれない。だけど2年前はその集団の構成人数は4~5人程度で、時間が経てばわりとすぐに離れたのだが、今回は集団の人数も10人以上だったりで道も狭いので抜けずにバラけない。なかなか自分のペースで走ることが出来ない。というか歩いてばかり。僕の後ろにいた2人(同じ大学クラブの先輩後輩っぽい)がずっと話をしていて、それを聞きながら歩いていると気分的にかなり楽だった。

 かなり心配していた三頭山(コース中最高地点)へのアタックだが、2年前ほどの苦しみは感じなかった。これは路面状況の違いによるものだと思う。第2関門まであと少し、というところでアスファルトの道が現れる。ここでコースの幅が一気に広がるので10人以上は抜いたと思う。もう1度山に入って、またアスファルトに出るのだが、そこでも同様。そして前回リタイアした第2関門に到着。ここまではかなり余裕を持ってたどり着けた。それはペース的なこともあるし、1度走ったことのあるコースだったので心理的に余裕があったのかもしれない。そういう意味でも試走は重要なんだけど、面倒だったり基本的にトレーニング嫌いだったり、やっぱり初めてのコースを走るのが楽しいんだというオリエンテーリング的発想で試走は回避してきた。まぁそれでもいいんじゃないかと思う。

〜第3関門(長尾平)

 前回は第2関門でリタイアしてしまったので、そこから進めたときは少し嬉しかった。ここから進めば、もうゴールまで行くしかない。途中でリタイアしても回収地点までは歩いていかなければならないのでゴールまで行ったほうがいいのだ。

 ここからも数人の集団になる。が、もう疲れているので走りたいとか抜かしたいとかはあまり思わない。ここまで同じくらいのタイムで来ている人たちなので、ペースもそんなに変わらない人が多いし。

 結局頼れるライトはLED8灯のものだけで、それも電池の残量が心配だった。おそらく2年前の山耐で使用したまんまなんじゃないかな。というわけで節電対策をとった。周りの人のライトは強力なので、自分の前と後ろに人がいるときには自分のライトは切った。後ろにいなくても前の人のライトだけで大体進める。まぁぴったり着いてくるので前の人的にはかなりウザかったと思われる。

 自分のライトはかなり貧弱だったのだが、それでも2年前は十分に感じた。電池の残量が減って光量が少なくなったのかもしれないが、それでも周りとの差はひどかった。後ろの人のライトで自分の姿の影が前方に出来るのだが、その影に自分のライトを当てても良く見えないのだ。多少は光が当たっているのだろうが、自分の影の周りの明るさのせいで、自分のライトの光が弱く見えてしまうのだ。

 技術の進歩はすさまじいね。他の人のライトはまるで自動車のヘッドライト並だった。実際に後ろから当てられると車の光に非常に似ていた。光は広く明るい。僕の持っているライトではLEDということもあって凹凸がはっきりしないのだが、他の人のはそんなこと無かった。お金をかける場所を間違えたと思った。ライトは重要だ。成績にも、自分の安全にも関わってくる。

 第3関門までは未踏の地だったので不安も多かった。この先にどんなのが待ち構えているのか、まったくわからなかった。いや、ちゃんと予習していればよかったんだけど…。実は第3関門の場所(名前・距離)さえ知らなかったのだ。大ダワという地点(約50km)で第3まであと8kmと聞き、心が軽くなった。この頃には自分のペースがわかってきていた。大体4km/hかもう少し早い速度で進んでいた。なので8kmといっても2時間。近いようで遠い。

 道の途中で看板がいくつもあるのだが、第3関門の名前を知らなかったので、その看板が示すものが関門なのか途中の山なのかわからなかった。予習は大事です。そうこうしているうちに前方から役員らしき声と光が見えてきた。まさか…と思ったら第3関門だった。今までで一番小さかった。まぁここが一番来る人数少ないしね。

 関門で椅子に腰掛ける。ふーっ…とオヤジっぽくドカッと座ると「宮城島さん…」と声をかけられる。え!?と顔を上げると後藤大輔くんだった。思わず「え!?なんでこんなところにいるの?タイム的に。」と聞いてしまった。レース中、唯一知り合いと話が出来た時だった。おかげでかなり心が軽くなった。

〜フィニッシュ

 第1関門と第2関門ではそれぞれ15分ほど休憩したのだが、ここでは5分ほど休憩したのみ。まぁ着替えとか給水がなければこんなもんだろう。これ以上いたら身体が冷えてまたリタイアしてしまう。ここまで来るとあと13kmしかない。全行程71.5kmに比べると、もうあと少し!という気分になる。4km/hと考えると3時間ほどあるが…。

 関門の少し後に少しだけ町っぽいところを通った。ここで応援してくれる人たちがいた。時間は午前2時半とかそんな頃なのに…。このお姉さんにもかなりやる気をもらった。とてもありがたいです。

 そして最後の(急な)アップという日の出山まで意外なほどあっさり着いた。そこであと10kmと聞く。ここまで、自分のタイムからフィニッシュタイムは18時間くらいかなと思っていたのだが、このときのタイムが14:10程度。あと10kmなら2時間と少し。16時間台が狙えるではないか!俄然やる気になり、がんばる。

 日の出山以降は急な登りはなく、金比羅尾根の快適なトレイルと聞いていたのだが、もう腿とか痛くて、下りのほうが辛い状況。緩やかな登りが一番楽なんだよなぁ…。それでも残りが少しなので、やる気とアドレナリンが出て痛みも引いていく。がんばって走って残り5km地点で15:01だった。あと1時間で5km、これはがんばればいける。が、途中で防寒着を脱いでナンバーカードが見えるようにしなくちゃ、だから余裕はないぞ、と心に言い聞かせる。

 途中、足場の悪い下りもあって、やっぱり何回か転ぶ。最後は民家地帯があるはずで、そのあと会場周りの町にでるはず。民家はまだか?まだか!?とあせり始める。何か人造物っぽいもの、道、民家、キター!!

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   !´ヽ、   ヽ ( _ U   !、 ヽ。ヽ/,レ,。7´/-┬―┬―┬./  獄  ん  れ
  _|_/;:;:;7ヽ-ヽ、 '')  ""'''`` ‐'"='-'" /    !   !   /   だ.  と  か
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                 ̄ ̄ ̄            Y´/;:;:;\

 ここから舗装道路の、急激な下りが延々続きました。急カーブも多し。疲れて膝・腿が限界に近づいている身には辛すぎました。走っても歩いても地獄。よく耐えたよ、自分。

 そしてそんな地獄も終わり、ついに町に出ました。役員が誘導しています。やった…これで終わりだ。ついに完走できるんだ。と考えたら涙が出そうになりました。いやいや、泣くのはまだ早い。まだレース中だ。そう思って我慢しましたが、同じように涙が出そうになったのがもう1回。まぁ、結局は最後まで泣きませんでしたが。

 最後はもう全力で走りました。明らかにペースが違います。この町走りで数人抜いてゴーーーーール!

 ゴール後、数分で完走証と完走Tシャツをもらいました。それだと570位だったのですが、今結果速報を見ると614位になっています。あれ?570位って…?

 一度会場に戻ったりして、ラーメンでも食べようかとまたフィニッシュ近くへ。そしたら脇野がゴールした少し後でした。どうやら第3CPまでは僕より早かったらしいのですが、その後、ルート上で30分ほど寝ていたらしいです。このレース、こういう人がけっこういます。気分が悪かったりヤバかったりで倒れているのか単に休憩で寝ているかの判断がつきません。

 そんなわけで脇野と健闘を称えあい、無料の豚汁を食し、山岳耐久レース終了。…さて、僕的第2ステージ「筑波大大会」はどうしようかな?この時点では身体が「無理」と言っていました。とりあえずせっかく寝袋持ってきたし、会場で1時間ほど就寝。いや、疲れたよ、ホント。