十年一昔

 あぁ〜・・・今日も雨かよ・・・。
でも、家賃払いに行かなきゃな・・・。
と、雨が一時やんだ隙に出発。
が、家賃払い終わったら再び雨。
へこむ。

 しばらく学校にいて、帰るころにはまた晴れていた。
たしか、18時くらいだったと思うが、それでも外は明るい。夏だね。
雨上がりの街をみて、なんだか・・・いいな、と思った。
キレイな緑がそこにあった。
5月の新緑って好きだけど、それに似た輝きがあった。
うん、この街が好きだな、と思う。

 夜、旧友から電話がある。
お互いにまだ大変だ。
胸を張って故郷に帰れないって、やっぱり嫌だなぁ・・・。
前々から薄々気付いていたが、僕も今年度で25歳。
中学卒業から10年が経つ。
10年か・・・長いような、短いような・・・。
中学の仲間と最後に会ったのは成人式の時。
でも、それはもう5年前。
あの時、「懐かしいなぁ」と言っていたのと同じだけの時が、成人式からも経っている。
あの時の仲間は、今、何をしているのだろうか。
あの時の僕は、今をどのように想像していたのだろうか。
もう5年経てば、僕も30歳だ。